2010年05月24日

不思議な鏡、清水久和展がIDEE3店舗で同時開催中(Business Media 誠)

 東京・六本木のIDEE SHOP Midtownで清水久和の「記憶 - 清水久和の不思議な鏡とスプーン展」が開催中だ。

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 清水久和氏は、キヤノンのデジタルカメラ「IXY DIGITAL」シリーズのデザイナーとしても知られるプロダクトデザイナー。企業デザイナーとしての活動のほか、SABO STUDIO名義でも活動。「アイスクリームスプーン」「チューチューシャンデリア」などの作品で知られる。

 ショップを訪れてまず目にするのは、鏡の髪型「長谷川平蔵」。マーク・ニューソンの「スーパーグッピーランプ 1987」が置かれたインテリア空間にレイアウトされている。

 その隣のショーケースの中には、岡本太郎デザインのスツール「めばえ」の上に清水久和氏の肖像画が鎮座する。

 本展の発端になっているのは、2010年1月に勝どきのギャラリー@btfで開催された「鏡の髪型 清水久和」。そしてそれに先立つこと1年前、2008年秋に行われた、本「鏡の髪型」デザインディレクターでもある岡田栄造氏によるデザインプロジェクト「DEROLL Commissions Series 2: 日本史」で発表された鏡作品だ。

 私たちの既成のスケール感からは逸脱した、石垣の上に斬り落とされた幕末の士、井伊直弼(いいなおすけ)の髷(まげ)の載った「髷の貯金箱」と、同時に発表されたサムライの髪型をもった鏡作品「井伊直弼」。井伊直弼という歴史上の人物の髷を題材にした2つの清水久和氏のプロダクトは、奇抜なアイデアにみえながら、それぞれ鏡と貯金箱という実用的な機能をもってデザインされていた点が新しいといえるのではないだろうか。

 物の姿を映し出し、その時々の心情さえをも映し出す鏡と、倹約と節度という人間のエゴイズムを象徴すると同時に、未来のビジョンを映し出すものとしての貯金箱。それは幕末という時代に、鎖国という国の状況を憂い、自らの未来を担保に国の維新に賭けた1人のサムライの生き方ともなんとなく重なっている。

 デザインとそこにこめられたストーリーが、高度な次元で結びついた希有(けう)なこの2つのプロダクトは、その時、当たり前の顔をしてそこにあった。ただそれは、デザインというにはそのどちらもが、いずれもが過剰なくらいに大きい点をのぞいては。

 そのいささかの過剰さは、現代の消費の象徴である一部のデザインに対する自らの身を張っての批評であり、そんなプロダクトデザインとしてのありかたの潔さを、清水氏のデザインにおける姿勢、幕末という時代のその出自に翻弄された、井伊直弼という1人のサムライの生き方に重ね合わせてみたくなる。

 今回イデーショップで展示されている鏡は、「鏡の髪型 清水久和」でも披露された、長谷川平蔵、紫式部、上杉鷹山(うえすぎようざん)、額田王(ぬかたのおおきみ)という、それぞれ異なる人格と物語、「髪型」をもった鏡だ。

 展示された作品を見ていると、それが単にアートを鑑賞するために漂白されたかのような非日常の白い壁だけではなく、日常の生活空間に近いインテリアショップの空間にもしっくりと馴染んでいることにあらためて気づかされた。

 イデーショップで以前から取り扱いのある、清水久和のデザインレーベル、SABO STUDIOの人気商品「アイスクリームスプーン」も展示販売されている。

 アイスクリームスプーンは、鏡面仕上げ、純銀メッキ、24金メッキの3色に加え、イデーでは今回初の取り扱いとなる18-8ステンレスのヘアラインと、SABO STUDIO 10周年を記念して制作された限定アイスクリームスプーンセットも特別に販売されている。

 加えて、鏡の髪型「昭和」シリーズの手鏡全6作品を同時展示販売。本イデー展のために、特別に作成されたアイスクリームスプーンの新色16色もお披露目されている。5月31日まで。

●記憶 - 清水久和の不思議な鏡とスプーン展
開催中〜5月31日(月)open.11:00〜21:00
イデーショップ 東京ミッドタウン店
お問い合わせ:イデーショップ 東京ミッドタウン店 03-5413-3455

※同時開催
鏡の髪型「日本史」シリーズより、「井伊直弼」が展示。東京・丸の内 Delier IDEE(デリエ イデー)
鏡の髪型「日本史」シリーズより、「聖徳太子」が展示。東京・自由が丘 IDEE SHOP Jiyugaoka(イデーショップ 自由が丘店)
イデーショップ

【加藤孝司,エキサイトイズム】

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posted by アシザワ アキラ at 22:59| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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